肝心の荷物は埃を被って3年前と同じ場所にあった。
何を入れたか忘れていたので中身を確認したかったが
もうすぐ彼が仕事に行かないといけないので時間があまりない
東京に自分で送ると言うと彼が「それくらいなら俺がやるよ」と申し出てきた
僕の過去の経験がまた届かないぞと言ってきたが
それを振り払い今度こそはと信用して彼に荷物を再び託すことにした。
東京の住所を書き残し、僕の番号とメールを登録するように伝え、一緒に家を出た。
それから2カ月してやっと着払いで大阪から大きな段ボール箱が届いた。
中に特に必要としているものは入ってなかったが
3年前の記憶が中身を取り出していくにつれてよみがえってきた。
何よりその汚ない段ボールが幼なじみと再びコンタクトがとれるようになった証拠のようで嬉しくなった。
今回は時間がなかったのでその朝にしか会う機会はなかったけれど
次に大阪に行く時は彼とゆっくり酒でも飲みに行きたい。