オークハウス吉祥寺2」カテゴリーアーカイブ

3年前に送ってもらうはずだった荷物4

肝心の荷物は埃を被って3年前と同じ場所にあった。
何を入れたか忘れていたので中身を確認したかったが
もうすぐ彼が仕事に行かないといけないので時間があまりない
東京に自分で送ると言うと彼が「それくらいなら俺がやるよ」と申し出てきた
僕の過去の経験がまた届かないぞと言ってきたが
それを振り払い今度こそはと信用して彼に荷物を再び託すことにした。
東京の住所を書き残し、僕の番号とメールを登録するように伝え、一緒に家を出た。

それから2カ月してやっと着払いで大阪から大きな段ボール箱が届いた。
中に特に必要としているものは入ってなかったが
3年前の記憶が中身を取り出していくにつれてよみがえってきた。
何よりその汚ない段ボールが幼なじみと再びコンタクトがとれるようになった証拠のようで嬉しくなった。
今回は時間がなかったのでその朝にしか会う機会はなかったけれど
次に大阪に行く時は彼とゆっくり酒でも飲みに行きたい。

3年前に送ってもらうはずだった荷物3

「おお、りょうすけ、お前いつ大阪帰ってきた?」
少し驚いていたけれど、声はいつものトーンだった。
あまりに反応がうすかったので拍子抜けして何も言えなくなってしまった。
部屋にあがらしてもらい、彼は煙草に火をつけた。
彼自身に変わりはないようだ。
話を聞いていくうちに色々わかってきた。
まず僕がニュージーランドで送付先の住所を知らせた直後に
PCが壊れてしまいメールもスカイプも出来なくなった様で
僕のメールもそれ以来見てないという。
今でもその壊れたPCは部屋の隅にあり、埃をかぶっていた。
新しいものは買っていない。
彼はかなりものぐさな人間なのでPCのなくなった状態で
ムリして国際電話をかけてくるとは考えられないので僕に連絡しなかった訳は理解できた。
僕が帰国してから手に入れたケイタイからかけた電話に出ないのは知らない番号には出ないからで
メールは知らないアドレスのメールは届かないようにフィルターをかけていて届いていないらしい。
そして荷物は送ろうとしたけど、送れなかったと真面目な顔をして言われた。
幼い頃からの付き合いなのでどういう人間なのかは知っているし、
正直荷物のことなんかは今となればどうでもいいと言えばどうでもよかったので
一応全てに納得はできた。
何がきっかけかはっきりわからないまま幼馴染との3年間の音信不通
ずっと頭の片隅にあった問題が解決しただけで十分だった。

3年前に送ってもらうはずだった荷物2

今年の5月に大阪に行く機会ができた。
早朝に着く便でちょうど予定まで時間が空いていたので
出勤前の彼の一人暮らしの家に行ってみることにした。
まだ同じ部屋に住んでいるのかもわからない。
荷物はどうしたのか。
どうして電話にでないのか。
今までどうしていたのか。
聞きたいことは沢山あった。
もしも僕に何かの理由で腹を立てていて無視しているのなら構わない。
ただ一度会って話がしたいと思い、彼のアパートの階段を上り部屋の前に立った。
深呼吸をして気持ちを落ち着かせて、ドアをノックした。
返事がない。もう一度さっきより強めにノックした。
部屋の中から寝ぼけた感じの声が聞こえる。
彼の声だ。まだ同じところに住んでいた。
少しして玄関に向かってくる足音が聞こえてきた。
相手は僕が大阪に来ていることなんてもちろん知らない。
3年間、電話にも出ないし、メールの返事もない。
彼が荷物をニュージーランドに送らなかったことに対して
僕に何かを言われるのがめんどくさいから連絡を無視しているのだと僕は思っていた。
そんなことで3年も電話を無視するなんて。
最初になんて言ってやろうか色々考えていたけど
足跡が玄関に近づいてくるにつれて、久しぶりの再会に少し緊張してきて
頭に用意していた言葉が真っ白になりそうだった。
入口のドアがゆっくり開いて彼がその隙間から顔を出した。

3年前に送ってもらうはずだった荷物1

今日大阪から大きな段ボール箱が着払いで届いた。
中には昔の服、サーフボードのフィン、ウエットスーツ、楽譜など色々入っていた。
しばらく音信不通になっていた幼馴染に預けてあった荷物だ。

そのころ僕はニュージーランドで生活を始めたところで
その荷物は日本から送ってもらうために箱につめて彼に事前に預けていたものだった。
新しいニュージーランドの住所が決まったので、送付先のアドレスを知らせ、届くのを待った。
しかし、いつまで経っても彼が荷物を送ったという連絡がないので
送料も多めに渡してあったのに何してるんだと痺れを切らせて
催促の電話をかけてみた。
向こうの電話は鳴っているが、しばらく待ってみても出ない。
その後も連絡を取ろうと電話を何度も掛けてみたが、いつも応答がない
それっきり理由もわからず、いつが最後だったのかも分からないまま音信不通になってしまった。

ある日手紙を書いて送ってみたが返事はない。
地元の友人に聞いてもどうしてるのかわからない。
打つ手は打ち尽くしたと思ったところで、最初の怒りが徐々に心配に変わり
その後も思いだすたびに電話を鳴らしてみたけれど、彼の声を聞くことは出来なかった。
病気か事故で入院でもしてるのだろうか。
2年前に東京に移り住んで、それからも連絡を取ろうとし続けているけれど
彼の行方はわからないままだった。
大阪の家に直接訪ねに行ってもよかったが、なかなか機会をもてないまま
思い返すとあれから3年が過ぎた。

夜勤明け

暑いですね

まだセミの声は聞こえないけれど
今頃ゆっくり幼虫が木の幹を登っていて
そろそろ一斉に鳴き出すかもしれない。
すると夏が始まったなあと思う。

井の頭公園の木々はすっかり緑で生い茂り
日差しの強い今日なんかは濃い影を作っている。

さっき仕事から帰ってきた。
ベッドに横になって窓を開け、外の景色を観ていると
なぜか去年のキャンプで食べた流しそうめんが頭に浮かんできた
竹を半分に割って斜めに立てかけて、ホースで上から水を流した。
ちょうど暑い昼時で薬味が聞いてて美味しかったな。

昼寝しようかと思ったけどお腹が空いてきた。
今年の夏も出かけたいな

インド留学

職場のバイトの子が来月インドへ旅立つことになった
大学院に通うのだという
英語圏の大学に行くとなると恐ろしいくらいの資金が必要だ。
例えばアメリカの大学に行こうと思うと年間150万は軽くいくだろう
そんなお金はない。
彼が辿りついた道はインド留学だった。
年間25万円ほどらしい。

安いのは良いが問題が一つある。
それは、彼がインドはもちろんアジアの他の国にすら行ったことがないこと。
かなり大きな問題のように僕には思える。
アメリカに住んでいたことがあるようだけど、比較の対象にはならない。

僕が8年前にバックパックを背負いアジアを旅した時を思い出した。
彼に何か言ってあげることは出来ないかとインドを訪れた時の記憶をなんとか引き出そうとしたけれど
時間が経ちすぎたのだろう。いくら言葉にしてもしっくりこない。

”インドに呼ばれる”とは三島由紀夫の言葉だそう。
僕の場合たった2カ月の旅だったけれど、
身にまとってるオーラというか雰囲気が別人のようだと
当時空港まで迎えに来てくれた友人に第一声で言われた。

修士を取得するのなら少なくても2年。
彼にとってこれから始まるインドでの生活がどうなるか。
インドが大好きになるかもしれないし、
文化の違いに打ちのめされて途中で挫折して帰国するかもしれない。
インド人と結婚して向こうで骨を埋めることになるかもしれない。
正直今の僕にはインドで2年間留学する自信はないが、
この先彼に訪れるだろう色々な出来事を想像すると、うらやましい気もする。

彼は今月いっぱいで退職する。
選んだ道を最後まで歩めるようにあたたかく送りだしてあげたい。

カツオが届いた

先日の父の日に送ったビールのお礼にと高知からカツオのたたきが届いた。

カツオは鮮度が命。
網などで収穫すると巻き上げるのに結構時間がかかるので
その間に鰹がぶつかり合い死んでしまい鮮度が落ちるらしい。
一本釣りの場合、釣り上げてその場でしめる。これだけの違いで味が格段に変わるらしい。
同じ鰹の群でとったものでも保存方法により値段が違ってくるようだ。

なにより目の前に美味しそうなカツオがあるのに我慢は出来ないので
昨夜、早速ハウスのみんなで食べました。
高知のカツオは美味しいな。
やっぱこっちで食べるのと全然違う。
あっという間に全部食べてしまった。

6月11日

ハウスの周りには高い建物がないので2階にある僕の部屋の窓からは外の景色がよく見える。
ちょっと前までは部屋から見える井の頭公園近くの桜がキレイだった。
今日の空は雲一面。昨日からの雨はあがった。
ヘリコプターの音が近づいてきて家の上を通り過ぎていった。
天気予報は見てないけど、雨になる感じではないな。
最近は気温がちょうどよく過ごしやすい。
ハウスの庭にあるゴーヤの芽も日に日に大きくなり、誰かの植えた花も綺麗に咲いている。
明日はハウスメイトの誕生日パーティー。日曜日なのでお昼から始めるらしい。
何人くらい来るんだろう。
持ち寄りなので、みんなが何を持ってくるのか楽しみだ。
今日はこれから明日の昼前まで仕事。
雨は降らないようなのでバイクに乗って行くことにしよう。

野外フェス

先週末は山梨でおこなわれた野外フェスへ。
一緒に行く人を探していくうちに気がついたら集まった人数は10人。
ハウスのみんなで行ってきました。

最初はテント泊にしようかと思っていたんだけど
人数が増えすぎたのでバンガローに泊まることにしました。

遊び疲れた後は小屋の中で再び酒盛り
枕を投げ合ったりまるで修学旅行。

良い音楽を聞いて、よく踊り、よく飲み、よく遊び
いい空気を沢山吸って、リフレッシュして東京に帰って来ました。

これから野外の季節。またどこかに行きたい。

炊き出し

インドレストランを経営している友人に誘われ
川崎市にあるとどろきアリーナに炊き出しに行ってきました。
お店で準備をして荷物を軽トラに積み込み現地へ
机をカウンター状に並べ、コンロにカレー鍋を設置。

メニューは

●チキンカレー
●ドライベジタブルカレー
●サラダ
●ナン
●インドのスナック菓子

毎日誰かが炊き出しをやっているらしく
時間になると人がぞろぞろ。

インドカレーは珍しいらしくみなさんとても美味しいと喜んで食べていただきました。
なかには3回おかわりした人も!

長い方は2カ月以上避難生活を続けているそうです。
落ち着いた生活を送れる日が一日でも早く来ることを願ってます。