オークハウス吉祥寺2」カテゴリーアーカイブ

地元の友達 2

とりあえず僕たちは居酒屋に入った。
ビールで乾杯をして、一息つくと彼は話し出した。

彼が親しくしている農家仲間の間で被災地に何かを届けようという提案があった。
なにか自分に出来る事はないかと地震後ずっと考えていたらしく、
誰かが行かなければとなったところで、真っ先に彼が名乗りを上げた。
今から2週間前。
洗濯機と200リットルの容器を軽トラに積み込み一人高知を出発した。
ほとんど休まず高速を走り続けて東北に向かったらしい。
石巻に辿りつき、被災者の集まる場所に洗濯機を設置して
そのまま今日まで炊き出しなどのボランティアをしていたという。
軽トラも現地に置いて来たようで、本当は新幹線でそのまま帰る予定だったのだが
思わぬ渋滞に巻き込まれて今日は東京に辿りつくのがやっとだったらしい。
ケータイの充電がなくて連絡がこんな急な形になったのだとか。

4,5日風呂に入ってないという友人はとても身なりは汚かったが
写真と共に必死に現状を伝える姿は輝いて見えた。
僕も含めほとんどの人が何か出来る事はないかって考えたと思うけど
こうやって実際に動き出せるというのは本当にかっこいい。

平日の夜中に突然連絡してきてやってきて
仕舞には道が分かりづらいと怒りだした友人。
7年ぶりに会うのに最初はなんなんだと少し思ってたけど
話を聞くうちに、まあこういう形での再会も悪くないなと思えた。

地元の友達 1

先日、地元高知の友達から電話があった。
東京駅にいるんだけど今から会えないかという内容だった。
もちろん会えるし、会いたいんだけど、時間はすでに23:00過ぎ。
どうしてこんなに突然?なぜこの時間!?
事前に言ってくれれば迎えに行くし、それなりの対応ができたんだけど。。。
とにかくこっちに来てもらうということで電話を切った。
待つこと一時間とちょっと。
なんとか終電に間に合い彼は吉祥寺にやってきた。
普段は農業を生業としている。田んぼと森に囲まれた田舎の平屋に住む青年。
不慣れな土地に加え、終電時間が迫る中の複雑な電車の乗り換えと人の多さに疲れたようで、
辿りついたは良いが少々ご立腹気味。
なによりも考えてみると彼とは7年ぶりの再会になる。

韓国料理

昨日は職場の人たちと新大久保に韓国料理を食べに行ってきました。
予約してたからよかったけど19:00に入った時、店はすでに満席。
お腹を空かせていたので料理がテーブルに並ぶとみんな無言で食べ始めました
お酒飲んだし結構食べたから一人6000円になってしまった
お客が入ってるから安くする必要ないのか。家賃が高いからなのか。
もうちょっと安かったらいいのにな。
でも美味しかった。
IMG_0916

ワーホリ 2

どこに行きたいの?田舎?都会?暑いとこ?寒いとこ?何がやりたいの?
色々聞いていくうちに僕がオーストラリアに住んでいたときの話になり
メルボルンは芸術の街だと言うと、それがいいということになり行き先が決定した。

オーストラリアのワーホリビザの申請はオンラインで簡単、すぐに取得できる。
問題は全て英語で書かれていること。彼にはつらい。
1週間ほどしてパスポートを作ってきたのでビザの申請をやってあげた。
数年前、僕が申請したときは1時間で返信が来てビザ取れた。
今回は2時間経っても返信がない。落ち着きがなくなった彼はラウンジを歩きまわってた。
僕のときより遅かったけどビザも無事取得。航空券も買い、出発日が決まった。
バタバタと準備を始め、新しく用意したバックパックを背負い先日オーストラリアへと旅立っていった。
メルボルンに行くと決めて3週間ほどで行ってしまった。
what why when の違いもあまり分かってなかった彼には全てが新鮮なんだろうな。

彼にしても北九州の友達にしても一度くらい自分の国を離れ、
海外で生活をしてみるのは良い経験だと思う。
海外は危ないんじゃないのと聞かれることがあるけど
女の子が暗い夜道を一人で歩くのが危ないと誰もが知ってるように
当たり前のことを守ってるかぎり、あまり危険はないように感じる。
2人が帰ってきたときにはまた飲みにでも行きたい。

ワーホリ 1

先日北九州から友達が来ていて渋谷で飲茶ランチをした。
昼間からビールを注文して、泡が多いと言いながら幸せそうに点心を口に運ぶ
今回はフランス大使館に用事があって東京に来たという。
名前は忘れてしまったけど
5月にワーホリで一年間フランス南部にある何とかという街で暮らす事にしたようだ
お土産を買って来たけど実家に置き忘れてきたと告げ北九州へと帰っていった。

そういえば同じハウスの住人も先日オーストラリアにワーホリで旅立った。

先月仕事を辞めたその彼は海外に行きたいと言い出した。
英語はまったく話せない。どこに行きたいのかもよくわからないけど海外で住みたい。
話を聞くと日本を出たこともないしパスポートも持っていない。
それでも行く気だけはあると言うので準備を手伝ってあげることにした

桜が咲いた

桜が満開だ。
石原慎太郎が言いだしたのがきっかけなのか公園には宴会自粛の看板。
世の中には花見自粛ムードが広がってる。

あたりを散らかしてバカ騒ぎするのはどうかと思うが
普通にシートを敷いて酒やメシを食べる分には僕は問題ないと思う。
東北の酒蔵の人がどうか花見を止めないでくれと言っている映像を見た。
東北のお酒を買ってくれればそれだけ現地の経済がまわるとのこと。
ただでさえ消費が冷え込んでるのに
この調子でなんでも自粛して、さらに状況を悪化させるのは目に見えてる。

花見の席で義援金、支援金を集めるのもいいだろう。

ちなみに義援金は平等に支給されなければいけないもの。
被災者の総数を割り出す時間が必要となり、どうしても現地に届くのに時間がかかるらしい。
阪神淡路大震災において最終的に配分されたのは震災から6か月以上後とのこと。
それに比べ、支援金はボランティア団体などに支給されるので、すぐにその活動に使われるみたいだ。

方針を撤回した訳ではないが、井の頭公園の看板は公園事務所によって撤去された。

こういう暗いムードの時だからこそ、満開の桜の下で一杯やって楽しめばいいと思う。
石原慎太郎の言うように同胞の痛みを分かち合うのは大切だ。
ただ、このまま自粛ムードでみんな頭を下げるよりも
上を向ける人から向いて、悲しい気持ちを引っ張って行くことも必要だ。

そこに今年花見をすることの意味があるような気がする。

3月11日 2

僕らは家に帰りラウンジにあるテレビをつけた。
被害は思ったより大きい。

すると疲れた顔をして女の子が帰ってきた。
電車が止まっているので渋谷から歩いて帰ってきたと言う。
そのあと何人か続けて帰って来た。
みんな新宿、渋谷から3,4時間かけて帰ってきたみたいだ。

みんなの安否を確認しようにもケータイがつながらない。
メールも時間通り届いてないようだ。
ツイッターやフェイスブックが役に立った。
心配していたが夜の12時ごろまでにはほとんどの人が帰ってきて安心した。
みな顔が疲れ切っていたが、怪我などした人はいなかったようだ。

次の日以降、会社はなく自宅待機の人が多かった。
朝からラウンジでみんなでTVのニュースに耳をすませていた。
情報が錯綜してて何が本当の情報なのかがわからない。
放射線が漏れていると知り、外国人はすぐに東京から飛び出した。

僕らを含め世の中の話題は地震、原発のことばかり。
だんだんみんなの不安が膨らみハウス全体が暗い雰囲気になってきた。
終わらない余震のせいで深く眠れない。

大切なものを失くした人はたくさんいて。
悲しみのどん底にいる人もたくさんいると思う。
僕にもまだ連絡の取れていない東北の友達が何人かいる。
家族を失くした友人もいる。

今日であれから12日。
それぞれの抱える感情とは別に
東京の街は少しずつ日常を取り戻しつつあるように見える。

3月11日

あの地震があった日から今日で11日目。

僕はあの日は夜勤から帰ってきたところで昼寝をしていた。
目が覚めたとき一瞬何が起こっているのか分からなかった。
すぐに地震だと気付き、頭にクッションを当てて止むのを待った。
いくら経っても止まない。冷静に考える時間があるほど長い揺れだった。
まずい、と思い外に飛び出した。
本震の揺れは東日本全体で約6分間続いたそうだ。

まだ揺れが続いているときハウスのアメリカ人が帰って来た。
あまり状況のわかっていない彼にこの地震は僕が経験した中で一番でかい地震だということ
そしてまた地震が来るかもしれないから家の中にいるのは危険だと伝え一緒に井の頭公園に避難することにした。

吉祥寺の様子も見に行ったが駅が封鎖されていた。
そのためバスで帰路に着こうとする人々で駅前はあふれかえっていた。
日が暮れてきたし時間も経ったのでとりあえずは大丈夫かなと思い僕らも歩いて帰ることにした。
井の頭公園駅近くの遮断機が電車も来るはずないのに赤い光を点滅させながらいつまでも鳴り響いていた。
日が沈んで暗くなった空。赤い光と警報のような音がとても印象的で今でも僕の頭の中に残っている。
世界が終わってしまうような気がした。

洗濯

僕は宿泊施設で働いている。いつも泊まり勤務。
洗濯はいつも家から袋に入れて持っていって職場でやっている。
昨日もいつものように休憩中に職場の洗濯機に袋を逆さにして洗濯物を放り込んだ
小一時間して洗濯が終わり、乾燥機に移そうとしたときに何かおかしいのに気がついた。
シャツに米粒が付いているのだ。
しかも一粒や二粒ではない。大量に。さらになにか黄色っぽいものまで。
よく見てみるとそれは高菜だった。
そこではっと気がついた。
出勤前にスーパーで買った高菜おにぎりを洗濯袋に入れたのを思い出した。

みなさん。洗濯するときはおにぎりが一緒に入ってないか注意しましょう。
掃除かなり大変でした。。。

それでわ。

今日はパーティー

体はどちらかというと丈夫な方でたまに風邪をひいても寝込むことはあまりない。
去年の今日。風邪をひいて動けなくなって布団のなかで一日を過ごした。
寝込んだのは去年はこの一回だけ。よりによって誕生日に風邪なんて。

去年の分も取り返そうってわけじゃないけど、
せめて今年は楽しく過ごしたいと思って、自ら声をかけて今日はハウスでパーティーをすることになった。
別に誕生日を祝うために集まってくれってわけじゃなくて
せっかくなら友達といっしょにメシでも食べてわいわいできたらいいなと。

19時から始まる予定。
隣のゲストハウスからも来てくれるそうだ。
Facebookにも書き込みがたくさん。
なんか誕生日っていいなって久しぶりに思えた。特に去年がひどかったから。

東京に来てもう少しで2年。
それまで見ず知らずの他人だった人が友達になって
自分のために集まってくれるなんてありがたいことだな。
しかも平日なのに。

よりよい一年になりますように。
今年は風邪ひかなくてよかった。